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日本のお正月をお祝いするには欠かせない門松。
84メンバーである里山百姓の川村一成さんは
長年、里山で育った天然の材料だけで「84門松」をつくられています。
84の森から生まれた松・竹・梅・南天・熊笹はどれも高知の風土が感じられ、川村さんの知恵と工夫が込められています。
材料はすべて
川村一成さんの
里山から
川村一成さんプロフィール
南国市奈路という地域に暮らし、棚田で米を作り、春は筍、秋は四方竹、盆と彼岸にはシキミ榊、年末には家の周辺で伐り集めた素材で門松を作り出荷している。1949年生まれ。高知大学農学部暖地農学科卒業後、南国市役所勤務を経て1976年に就農。
親子で
門松チャレンジ
今回子どもたちと制作した「84ミニ門松」は84門松のミニバージョン!
持ち運びもしやすく、これひとつでお家がパッとお正月モードになります。
川村さんにつくり方を教わりながら総勢10組の親子が参加し、お正月を先取りしたかのような賑わいをみせました。
戸田商行さん
日本最後の
もくめん屋
日本で最後のもくめん屋。戸田商行さん。
木材を薄く削ってつくる木毛(もくめん)は、
主に緩衝材として使われています。
果物などの園芸農産物や、雑貨など緩衝材として
触れたことのある人が多いと思います。
全て高知県産の木材でもくめんを製造しています。
はじまりは
昭和36年
創業は昭和36年。現在の社長・戸田実知子さんの義理のご両親が始められました。
昭和30年代にもくめんの需要が増え、自宅の横で中古の機械を買ってほそぼそと始めたとのことです。昭和45年には苦労して工場を建て、全国最大規模の工場となりました。
はじめは赤松
いまはひのき
もくめんの木の種類は、松、ひのき、杉、楠があります。創業当初は、赤松が白くきれいで加工しやすく、においも少ないため、好まれて使われていました。最近は良い香りのするひのきが人気だそうです。実物の香りをかがせていただきましたが、楠の香りが爽やかで印象的でした。
すべてが
はちよん
戸田商行さんは、全て高知県産の木材から、もくめんを製造しています。皮を剥いでカットし、余った端材はもくめんを乾燥させる燃料として有効活用しています。木を余すところなく使った、まさにはちよんを活用した商品です。
あたらしい試み
ぶんたん精油
戸田商行さんはあたらしい試みとして、
ぶんたんの皮からエッセンシャルオイルをつくりはじめました。戸田商行さんの近辺だけでも70軒ほどのぶんたん農家がいるそうです。あたらしい84の活用が始まろうとしています。